Under Dog Gearの企画、設計、制作、梱包、発送、お客さんとのやりとり。全部を一人でやっています。
もともと山が好きで、道具も好きで、気がついたら自分で作り始めていました。ブランドと呼べるほど大きなものではないかもしれないけれど。
最初に作ったのは、小さな財布でした。
アウトドアで使えるX-Pacという生地が手に入って、試しに自分用に縫ってみた。お店で売っているものとは全然違う仕上がりだったけど、自分で使う分には十分だったし、なにより「自分で作った」ということが嬉しかった。
そのあと、DCFという素材に出会いました。Dyneema Composite Fabric。最初にドライバッグを作ってみたのですが、触った瞬間に「これは違うな」と感じたのを覚えています。とにかく軽い。それなのに強い。水を通さない。こんな素材があるのかと、素直に感動しました。
ただ、DCFは普通に縫うだけでは本来の力を発掮しきれない。縫い目から水が入るし、針穴がそのまま弱点になる。
どうすればこの生地の特徴を最大限に活かせるのか。
たどり着いたのが、ボンディングという製法でした。生地同士を熱と接着で貼り合わせる。縫い目がない分だけ軽くなるし、防水性も保てる。ただ、当時は日本語の情報がほとんどなくて、アメリカのガレージメーカーのブログやフォーラムを読み漁りました。見よう見まねで試して、失敗して、また試して。誰かに教わったわけではない。独学で、なんとか自分のやり方を見つけた、という感じです。
その延長線上に、Under Dog Gearがあります。
特別な志があったわけでもなく、壮大なビジョンがあったわけでもない。ただ、自分が山で使いたい道具を、自分が納得できるやり方で作りたかった。今もその気持ちは変わっていません。
一人の作業場で、一つずつ作っています。
生地を広げて、型を取って、切って、貼って、縫う。ボンディングの工程は特に神経を使うけれど、この作業が一番好きかもしれません。
大量生産はしていません。手が届く範囲で、自分の目で確認できる数だけを作って、送り出しています。時間はかかるけれど、一つ一つに目が届くということは、一つ一つに責任を持てるということだと思っています。
もし手に取っていただけたら、それだけで嬉しいです。山で使ってもらえたら、もっと嬉しい。
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